喋りすぎる猫

【ミドル編】

【有機ELテレビ】あなたはどっち?ソニー A90J VS パナソニック JZ2000【2021年モデル】

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春です。
テレビ、買い時ですよ。
2021年の主力モデルが、いよいよ処分価格となって地上に降りてくる!


ここでは、その中でも特に人気の高いソニーのA90Jシリーズと、パナソニックのJZ2000シリーズに絞って比較していきます。
ハイエンドモデル対決!※8Kモデルは除きます。
決めかねてらっしゃる方、参考になれば幸いです。



結論、先に言っちゃいますね。
画質・音質・インターネット機能で選ぶなら。もう圧倒的にソニーですね。
ソニーのA90J
無敵。


設置のしやすさや耐震、ホームネットワーク重視なら。JZ2000でしょう。
JZ2000に限らず、パナソニックのテレビはこちらの面ではとても優秀。
ザ・家庭のテレビ!
あの懐かしい、ナショナルソングが聴こえてきそうです。


つまるところ、何を基準に選ぶかで答えは違ってくるのです。
言い換えると、どちらを選んでも、何かを妥協することになります。


テレビをAV機器として扱うか。
家庭電化製品として扱うか。
悩ましいところですね。


この記事では、A90JとJZ2000の画質・音質に迫りますよ!
あくまでも個人の見解ですので。
パナソニック派の人、キレないでね。




画質の見極め方。明るさ、色の濃さで決めてしまうのは単純過ぎ!


「画質なんて、結局好みですよね」
テレビを検討中のお客様が、よくおっしゃることです。
否定はしません。
否定はしませんが、どちらがより精細かつリアルな表現力を持ち、4K解像度にふさわしい画作り(えづくり)をしているか。
これははっきりさせた方がいいでしょう。


プロセッサーが云々の小難しい説明は省きます。
店頭で両モデルを比較検討される際のポイントを、分かりやすくまとめてみました。
誰が見ても分かる、輝度とコントラストのお話です。


輝度


「輝度が高い」とか「ピーク輝度」とか。
よく用いられる言葉ですね。
輝度とは、明るさのことなのですが、ただ明るけりゃいいってもんでもありません。
重要なのは、この輝度をどれだけ的確に操作出来るか。
エリアを絞り込み、いかに自然に照らし出すことが出来るか。
解析能力、処理能力が試されるところです。


2つの画(え)を比べてみましょう。
雪に注目!

比較画像①
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A90Jの雪と、JZ2000の雪。
ナニカが違いますよね。
何だと思います?


JZ2000が全力で輝度を上げて真っ白に仕上げているのに対して、A90Jはわずかな明暗を丁寧に表しています。
ゴロッとした塊がいくつもあるのが、A90Jではちゃんと見えます。


これ、一見すると「JZ2000の方が明るくてキレイ」となりがちです。
でも、どちらがよりリアルかというと、A90Jに軍配が上がるでしょ?


これは、明るさを表す際の輝度の上げ方に違いがあります。
ここでは雪の白さですね。
両脇と奥に見える木造家屋と、対比になっています。


JZ2000は、従来通り。
白を強調して、明るさを表すというやり方。
また、単純に淡色のエリアを「明るい」とみなし、輝度を上げる傾向があるため、元々白い雪はもうとことん白いのです。
ちなみにシャープの有機ELモデルもこのタイプ。雪は真っ白に輝きます。


A90Jは、この白一色で輝度を上げるやり方をやめました。
白(W)だけでなく、3原色(RBG)の要素も使って、わたし達の見ている世界により近いコントラストをテレビで再現しようとしています。
人工的な明るさから、自然な明るさへ。
光の加減を細かく解析し、見事な立体感を描き出しています。


白の配分が多ければ、より明るく光って見えるのは当たり前。
でもその明るさは、本当に必要なのか。
真っ白に塗りつぶすことが、その被写体にとって最適な処理なのか。
考え直してみるといいですね。


コントラスト


では、次の画像。
スクーターに注目!

比較画像②
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これもパッと見、JZ2000の方が「発色がよい」ですね。
こってり濃い〜ですから。


続けてご覧下さい。

比較画像③
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比較画像④
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比較画像⑤
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分かります?
そう。JZ2000は、黄色~オレンジ~褐色のゾーン(黄褐色)の強調が激しい。
これは、白いご飯やラーメンの麺、とんかつの衣など、よーく見知ったものでも1度確認してみて下さい。
想像以上に黄色いですから。
そしてバケツツールを使ったような、思い切った塗りつぶし。
プラズマテレビの頃と、似てますね。


③は黄色が出しゃばりすぎて、季節を先取りしちゃってますし。

④はプレイヤーの肌の色もよく見て。
A90Jに見られる陰影はなく、ほぼベタ塗りの不自然な橙(だいだい)色。

⑤も見事に塗りつぶしちゃってます!
いえ、悪口じゃないですよ。
見たまんまですってば。


暖色系のカラーを強めに出すと、それだけで何となく「明るい」「鮮やか」という印象になります。
大昔にシャープが3原色に黄色を足して、「4原色」とか言い出したのも、この効果を狙ってのことでした。
覚えてる人いるかな?
結果、ひまわりも卵焼きもトランペットも、ビックリするほど真っ黄色になりましたよね。


この世界でわたし達が見ている色は、光の3原色で出来ているのです。
黄色は、赤と緑から生まれる色です。
人工でぶっ込んじゃダメ。


高コントラストとは。
明るく見えることでも、色が濃いことでもありません。
完全オフの黒から、最も輝度の高い真っ白な光まで。どれだけ細かい階調で表現出来るかが勝負なのです。
それは、当然色域の豊かさに繋がります。
黒か白、そのどちらかに至るまでには、無限の色が存在するのです。


比較画像⑥
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これもそれぞれの特徴がよく出ています。
木造家屋の年季の入った壁板や、びっしりと並ぶ黒い瓦など、暗部の多い画ですが、A90Jはその詳細がよく分かります。
自然光を感じますね。


JZ2000の方はどうでしょう。
白黒がはっきりしたメリハリのある画に見えなくもないですが。
ちょっと極端。
闇の部分が多いですね。
スタンスとしては、明るいところはとにかく明るく!
暗いところはガッツリ暗く!
といったところでしょうか。


この差。
要するに黒の階調をどこまできめ細かく出せるか問題なのですが。
ネトフリの「ウィッチャー」なんかで比較してみると、更にエグいっすよ。


どんどんいきましょう。
キラキラなお座布団に注目!

比較画像⑦
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黄色が得意のはずのJZ2000ですが、せっかくの金襴織りが見えなくなってますよ。
よりホットなカラー、朱色に負けてしまったんですね。
祭壇の道具類は、子供の折り紙みたいな金色がしっかり出てますけど。


対してA90Jの方は、美しい金襴織りが際立っております。
道具類の金色も、上品な色味。


比較画像⑧
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夕暮れ、浜辺の猫さん。
カメラが捉えているのはもちろん猫さんなのですが、JZ000では夕闇に溶けちゃってますね。
なぜこうなってしまうのか。
夕日に照らされた海が明るいので、そちらの輝度を優先して上げちゃってるからです。


A90Jの猫さんはどう?
メインの被写体として、堂々たる存在感です。
砂浜の質感もばっちり。
実際に見ているコントラストにかなり近いと言えます。


おまけ🐱
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もう分かってきましたね。
A90Jが描写する雪の立体感は、的確な輝度と繊細なコントラストによるものなのです。
輝度マックスで真っ白に照らしあげた雪も美しいですが、それなら液晶テレビでいいじゃん、となります。
有機ELには有機ELの表現力があるのです。
画素単位でトーンを調節出来る有機ELならではの、リアルな表現力!

テレビの音質はワット数・チャンネル数では決まらない。絶対に自分の耳で確かめて!





カタログ上のスペック


これは、そうですね。
JZ2000の方が強そうですよね。
A90Jの実用最大出力が60wであるのに対して、JZ2000は125w
倍以上ですもの。


125wの内訳は、

前向きスピーカー(フルレンジ) 15w × 3
イネーブルド(上向き)スピーカー 15w × 2
サイド(横向き)スピーカー 15w × 2
ウーファー 20w

5.1.2ch!
ウーファーはパッシブラジエーターとユニットになっているため、量感のあるぶっとい低音が出せますよ。


一方、ソニーの有機EL(A80J/A90J)といえば。
ソニー独自の音響技術「アコースティック サーフェス オーディオ プラス」ですね。
画面が振動して、画面(映像)から直接音が聴こえるというアレです。
テレビ売り場で、店員さんが必ず説明してくれるでしょ。


A90Jのサウンドシステムは、アクチュエーター2基と、サブウーファー2基から構成されています。
シンプルに、2.2ch


で、どちらも「立体音響」が最大の売りなわけです。
ドルビーアトモスにももちろん対応。
最新の信号処理とサウンドシステムで、あらゆる音源を3次元の立体音響に変換可能となっています。


立体感音響とは

聴覚を刺激する音から、3次元の空間がイメージ出来る音響のこと。
従来のステレオ音声に、更に音の方向性や距離感などの情報を加え、今までにない臨場感が味わえるというものです。
その代表的な音声フォーマットが、ドルビーアトモスであり、多くの映像作品に採用されています。


この立体音響、例えば上方向の音を上から出すためには、実際に天井にスピーカーを設置する必要があります。
ヘリコプターのプロペラ音とか。
お金持ちの家のシアタールームって、こうなってるイメージですよね。
タワマンみたいな四角柱のスピーカーが何本か立ってて、よく見たら壁にも埋め込まれてるっていう。


A90JとJZ2000は、それを普通のおうちのお茶の間、リビングルームで実現させると言っているのです。
テレビ本体のみで。
かなりのチャレンジャー!
果たして、その実力は!?


地上デジタル放送で比較


とりあえず地デジでしょ。
普段使いのテレビとしては、まず地デジの音声をまともに出せないとお話になりません。


比較の方法は簡単。
店頭で、音量を上げてみるだけ。
デモ映像が流れている時は、地デジ放送に切り替えてね。


チェックポイントは、次の4つ。

①人の声がはっきり、クリアに聴こえますか?
②その他の雑音が、しっかり聴き分けられますか?
③BGMが効果的に流れていますか?

そして、これが最も重要なことですが、

④すべての音が「立体的」に聴こえますか?


わたしが接客した多くのお客様が、「A90Jのスピーカーの方が聴きやすい」という感想をおっしゃいました。
「聴きやすい」とはつまり、人の声や雑音、BGMを自然に聴き分けることが出来るということ。
それぞれの位置関係を、無意識に理解出来ている状態。
これが「立体感」です。


音量も、売り場ですから少し大きめになりますが、A90Jは40前後まで上げればもうじゅうぶんよく聞こえます。
番組によってはうるさいくらい。
JZ2000の方は、60くらいまで上げるとやっと人の声が太く聴こえてきます。
ワット数、関係ないですね。


某掲示板のドラマスレで、「近頃のテレビドラマはセリフが聴き取りにくい」という声をいくつも見かけました。
わたしはピンと来ましたよ。
それって、もしかしてテレビスピーカーのせいじゃない?
だって、うちは聴こえるもん。
A90JでもJZ2000でもないですけど。ソニーのプレミアム液晶モデルです。


テレビの音声が昔より劣化しているというのは、考えられません。
むしろデジタル化して情報量が増えているはずです。
セリフが聴こえにくいのは、スピーカーの力不足でしょうね。
テレビの価格と、画質・音質は比例します。
「55インチでナナキュッパ!超お得!」なんて言ってると、後々後悔するかもですよ。
映像は、最低限映りさえすれば内容は分かりますが、そうはいかないのが音声です。
最終的には自分の耳で聴き分ける必要がありますから。


A90JやJZ2000というのは、言わばテレビとホームシアターの一体型。
しかも立体音響を看板に掲げています。
ドラマだろうが、映画だろうが、ライブだろうが。もう臨場感たっぷり!のはず。
セリフだって、スっと耳に入って来るでしょう。
当たり前ですよね。


この当たり前のことを、両モデルがどれだけ実践出来ているか。
是非あなたの耳で確かめてみて下さい。


わたしが「これは差がついたな!」と感じたのは、2021年末にフジテレビで放送された「RIZIN」
年明けに店頭のテレビで何度も再生しましたので、じっくり比較が出来ましたよ。


見どころは、やはり格闘シーン。
A90Jでは、キック音もパンチ音もバシバシ伝わって来ます。
実況も聴きやすいし、沸き起こる歓声も熱い!
これぞ臨場感!
地デジの番組ながら、見事に仕上がっていました。


これがJZ2000だと、残念ながら会場のザワザワと実況の音声がかぶりまくり。
A90Jでは普通に聴こえていた「ビシッ」とか「バシッ」も、何だかくぐもっていてキレがない。ていうかほぼ聴こえない。
どうやら音源が多くなると、小さい音は大きい音に集約されてしまうようです。




ドルビーアトモスで比較


音響メーカーのデモ用BDで比較してみました!
パナソニックの4Kブルーレイレコーダーから再生。


吹雪のシーン、嵐のシーンでは、JZ2000の低音が唸ります。
まさに、ゴゴゴゴゴォォ…て感じ。
雰囲気はなかなかのもの。
これなら「ジョジョ」の謎の地鳴り音も効果的に再現出来るでしょう。


ただ、これが立体音響かと言われると「?」
イネーブルド(上向き)スピーカーに手を当ててみますと、確かに振動があり、音が出ているのが分かります。
きっとサイドスピーカーからも出ています。
でも、失礼ながら申し上げますと、そこでワチャワチャ鳴ってるだけなんですよね。


ボリューム上げるとただの爆音。
ただの爆音は言い過ぎかもですが、個々の音源が膨張して、1つの大きな音になってしまうように感じます。


森の動物達の活動する音を、身近に聴くというコンテンツもありました。
リスが木の実を齧る音や、鹿が跳ねる音。
よほどデリケートな音なのか、JZ2000のスピーカーからはなかなか個の音としては耳に届いて来ません。
一際存在感のあるゲラの鳴き声は、よく聴こえました。


A90Jで聴いてみましょう。
JZ2000のようなパワフルな低音は出ません。
その代わり、音が近い。
吹きすさぶ雪が、テントやジャケットに当たる音。
船のマストが風に煽られ軋む音や、ざぶーんと襲ってくる波の音。
すべてが、耳のすぐ側まで迫って来ます。


リスの小さな口元からは、カリカリカリカリ…という可愛らしい咀嚼音。
まるで近くで耳を澄ましているように、はっきりと聴こえます。
鹿が軽やかに大地を蹴ると、力強い蹄の音が響きます。
これも本当に目の前を駆け抜けて行くような、躍動感がありました。
大声で笑うようなゲラの鳴き声は、不意に目の前を横切りましたし、小鳥のさえずりは常に頭上にありました。


いいえ。盛ってないですよ。
だって、ドルビーアトモスのコンテンツですから。
そういう風に聴こえるように、出来てますから。


A90JとJZ2000の大きな違いは、耳への音の届き方です。
JZ2000だと、スピーカーが鳴っているのをこちら側で聴いている感覚。
きっと5.1chがフル稼働しているのでしょうが、わたしが何度も試した限りでは、個々の音源が直接鼓膜を震わせるには至りません。


A90Jなら、それが可能。
爆音にせずとも、不思議と自分が音の中心にいるような感覚を得られます。
これが大事なのです。


ボリュームを上げると大きな音が出るのは、どのテレビだって同じこと。
しかし、それだけでは無論「立体音響」とは呼べません。
大音量に圧倒されることが、立体音響を味わうことではないのです。


複数の音を別々の音源として聴き分けられるか。
それにより、3次元の空間を感じることが出来るか。
この点が大いに問われるべきでしょう。


5.1chで比較


Netflixで「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」(2019)を再生。


20分あたりから、ヴェネツィアを舞台に水の怪物が大暴れするシーンが始まります。
ダイナミックな映像との相乗効果で、ドルビーアトモスでなくとも大迫力の音響が楽しめますよ。
白熱のシーンはおよそ5分間続きますので、比較しやすいでしょう。


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これはもう、実際に聴いて頂きたいのですが。
荒れ狂う水の勢いが明らかに違います!
もちろん映像は同じですが、聴覚を刺激する音の圧が違う。
迫り来る水の脅威に、思わず身体がこわばってしまうほど。
うねりながら襲いかかって来る大量の水が、テレビ画面から飛び出して来そうで怖いの。
名高い建造物や街が次々と破壊され、崩れ落ちていく様子を、まるですぐ近くで見ているようです。
渦中で交わされる会話の一つ一つも、掻き消されることなくしっかり聴こえます。
これは吹き替えで視聴しても同じ。


え、どっちがって?
はい。
A90Jの方です。
わたしの言いたいことは、もう分かるでしょ。
教会の大きな鐘にピーターが頭をぶつけるシーンがあるのですが、その響き方すら違うのです。


まとめ


高画質、高音質の定義が「リアルであること」ならば。
わたしはソニーのA90Jこそがそれだと信じて疑いません。


しかし、視覚も聴覚も人それぞれ。
自分が見て、聴いて、心地よいと感じる方を選べばよいのです。
ここではかなりソニー寄りの比較結果ばかりを並べておりますが、これが100%正しいというわけでもないです。
JZ2000の魅力を、わたしがまだ知らないだけかもしれません。


後悔しない選び方は、やはりご自身の目で、耳で、確かめることです。
カタログを眺めていても、お互いイイことしか書いてないですからね。


2022年4月現在。
A90JもJZ2000も生産完了しております。
量販店、その他店舗、ショップが持っている在庫がなくなったらおしまい。
処分価格でお得に購入出来るチャンスです!
今すぐテレビ売り場にGO!!


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