日常会話の範疇ならいいんです。
「多分」「思います」「○○なんじゃないですか?」など。自分が口にしていることに、確信を持っていないことを示すワード。
話題によりますし、その時浮かんだ感想や意見を交わし合うのが、会話ですから。
自由に、思うことを口に出せばよいでしょう。
しかし、料金が発生するサービスや、商品を扱っている立場の人間が、お客に向かってそういう言葉を使うのって。どうなのよ。
曖昧、不確かなことを、その場で調べもせず。
自分の乏しい知識に当てはめてみて、「たぶん大丈夫です」と言ってのける神経が信じられない。
わたしも接客業をしていますので、自分がお客の立場の時には、対応してくれる人のことをよく見ています。
大抵の人はまともですよ。
こちらが問い合せたことに、すぐに回答が出せなかった場合。
「すぐお調べします」
「わたしでは分かりかねます。確認いたしますので少々お待ち下さい」
このどちらかが出るのが普通です。
「多分」で済ます人って。他のスタッフに聞いたり、その場で調べたりするのがめんどくさいのでしょうか。
「多分」ということは、間違ってる可能性もあるということですよね。
「多分」が当たっていればラッキーですが、外していた場合。当然お客は怒ります。
お金が絡んでいたら、尚更納得してもらえません。
もう、大クレーム!
わたしもつい先日、娘のインターネットの契約時に「多分」の対応をされ、しかも間違った情報だったということがありました。
わたしが派遣で入っている家電量販店で、顔見知りのスタッフさんということもあり、おとなしく従いましたけど。
10,000円ほどの解約金が発生する、しないの判断を誤ったのですから、ゴネる人は徹底的にゴネますよ。
「たぶん」だろうが何だろうが、お店の人が「解約金は発生しません」って言っちゃってるんですから。
信用しますよね。
ちょっと調べれば分かることだったのに。
彼女はそれを怠ったのです。
「あやしいな」と思ったので、こちらから念押しもしました。
「名義が変わるんだけど、本当に大丈夫?」
「たぶん大丈夫です」じゃ、ねえよ。
後日、電話で手続きをした時、解約金はきっちり請求されました。
ていうか、名義云々の前に、更新月外したら解約金は必須ですって。
こんな基本的なこと、知らなかったの?
他にも複数点不備があり、なかなかスムーズに進みません。
ほんっとにいい加減!
わたしの所属するテレビ売り場にも、1人いるんです。
「多分」が口癖の人。
こちらは若い子じゃなくて、50代も半ばのおっさんです。
オマケに「たぶんー」と語尾が伸び、謎の疑問文アクセントが続く。
「たぶんー、このテレビでしたら?今、お使いのテレビ台に?乗る?と思いますのでー」
いや、フワフワし過ぎでしょ。
しっかりしろよ。
この男性、万年平社員どころか、契約社員。
ま、当然ですよね。
「人のふり見て我がふり直せ」です。
わたしも気をつけてはいますが、「多分」はつい使ってしまいがちな言葉の1つです。
「思います」で濁したり。
「○○なんじゃないですか?」と無責任な言い方をしたり。
絶対にないようにしたいものです。
これから接客業に就かれる方も。心に留めておいて損はないですよ。