喋りすぎる猫

【ミドル編】

【初めての一人暮らし】家電量販店で新生活セットを購入するのは、本当に正解なのか?【冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・掃除機】

 

2月~3月にかけて、家電量販店には新生活のための家電を求めてたくさんのお客様がいらっしゃいます。
どこの量販店も、造花の桜で飾り立てた「新生活応援フェア」を展開し、一人暮らし用の家電をまとめた「新生活セット」が売り出されます。


150リットルくらいの冷蔵庫、5.0キロくらいの洗濯機を筆頭に、小さい電子レンジ、小さい炊飯器、小さいスティック掃除機など。
電気ケトルが付くこともありますね。
ちまちまと集めて、ざっくり80,000円~100,000円くらい?
初期セットにテレビは含まれないことが多いようです。
24インチ~32インチのテレビを追加すると、+30,000円前後~50,000円前後。


わたしはメーカー委託で入っている外部の人ですが、たまーに対応することあります。
新生活セット。
お店が用意したセットをまるっとご購入の方も、自分でセットを組まれる方もいらっしゃいます。


複数の量販店を巡り、最安値で揃えようと粘る方も少なくありません。
効率よくやってるつもりなんでしょうが、気をつけないと思わぬ落とし穴がありますよ。
在庫切れで納期がめちゃくちゃかかるとか。
せっかく見つけた超お買い得アイテムが、廃番でもう手に入らないとか。
お店がプッシュしていない商品には、色々事情があるんです。


複数の量販店を行き来している間に、希望の配達日が取れなくなってしまう。
なんてこともあります。
この時期、日本中で新生活が始まりますからね。


新生活セットの購入に際して、新生活を始める本人よりも、その保護者の方が張り切るというのはあるあるです。
本人はスマホをポチポチしながら、何となくついて歩いてるだけ。
よく見る光景です。


で、わたし思うんですけど。
量販店のセットを購入するにしても、オリジナルセットを組むにしても。
もうちょい、本人を絡めてよく考えた方がいい。
値段のことばかりじゃなくて、本当に必要なものと不要なもの。


この記事では、長年「新生活応援フェア」を傍から見続けてきたわたしが、「新生活を始める本人にマッチした『新生活セット』を組もう!」という提案をさせて頂きます。
購入時の注意点もいくつか記しておきますので、参考になればうれしいです。


すべての家電や家具を、予算を抑えまくってとりあえず揃える。というのは愚作。
満足しているのは、与えた方だけだった。
なんて悲しい結果にならないとも限りません。


生活の中で、何に重点を置いているか。
楽しみは何か。
人それぞれですよね。
今生活している家や生活環境を、そのまま縮小したものを新生活として想定しがちですが、違います。
その人の生活スタイルというものは、本人にしか分からないものなのです。


本人とって、ちゃんと「足るもの」を買ってやった方が、確実に快適に暮らせるのです。
どこにお金をかけて、どこを省くか。
やみくもにお金を使う前に、しっかりと話し合いましょう。

 

昭和世代にはあるのが当たり前のテレビ。残念ながら要らない子も増えてる。

テレビに関しては、両極端。
要らない人は本当に要らない。
テレビの電波よりもインターネットの方がマスト。
スマホがあれば、欲しい情報は得られる時代です。
地上波のテレビ番組なら、TVerでも視聴可能だし。
チューナーレステレビもぼちぼち需要あるようです。


低スペックなテレビを無理に押し付けるより、ちょっといいBluetoothスピーカーでも買ってあげた方が喜ばれるかもしれません。
もしくはヘッドホンやイヤホン。
音さえよければ、スマホやタブレットでも驚くほど映像世界が豊かになりますよ。


大画面で映画を鑑賞したり、ゲームをしたい。
ドラマも楽しみ!
そういう人もいるでしょう。
大画面といっても、1Kの部屋ならせいぜい40~43インチもあれば十分です。
フルハイビジョン(2K)でよければ、TCLの40インチがお手頃。
Google TV搭載なので、Androidの端末と同様にお好みでアプリをインストール出来ます。
お値段の参考に。店頭でもネットでも大差なしです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【あす楽】TCL FHDスマートテレビS5400 シリーズ 40V型 40S5400
価格:40,997円(税込、送料無料) (2024/2/17時点)


 

こだわりを捨てよ!必ずしも「テレビ台」でなくてもOK

真面目なあなた。
24インチのテレビを購入するからって、24インチ用のテレビ台を探さなくたっていいいのよ。
幅60cmのテレビ台なんて、その後使い道ないですよ。
とりあえずのテレビ台なんて、カラーボックスでじゅうぶん。
横置きすると、耐荷重80kgですってよ!


どうしてもテレビ台がほしいなら、テレビ以外のものも置ける大きめサイズがおすすめです。
パソコンとかプリンターとかその他諸々まとめて置ける広さ。
テレビ台にこだわらず、収納アイテムとして考えるとよいです。


 

炊飯器は要検討。あなたのお子さん、ごはん炊くと思いますか?

1人分のごはん。炊きますか?
まとめて炊いて、小分けにして冷凍?
それもありですけど。
新生活セットに含まれる炊飯器、そんなにハイスペックじゃないですよね。
予算を抑えると、3合のマイコン炊飯器になっちゃいますよね。
冷蔵庫も同じくです。
おいしく炊けないし、おいしく冷凍出来ません。
きっと続かない。


こまめに工夫して自炊を楽しむタイプでないのなら、炊飯器いらないと思います。
米食べたくなったら、コンビニでおにぎりでも買うでしょう。
使わない家電なんて、狭い部屋では邪魔になるだけです。


めんどくさがり屋だけど、たまには炊きたてのごはんを食べたいですって?
そういう人には、レンジ専用炊飯器がおすすめ。
こちらは1合から炊けます。


 


自炊がちゃんと出来そうなら、IHの炊飯器を買ってあげてほしい。
マイコンに比べると少々お値段は張りますが、はるかにおいしいごはんが炊けます。
炊き込みご飯をしたり、ローストビーフやケーキに応用したり。
たくさん使ってくれると嬉しいですね。
3年後には、すっごいお料理上手になってるかもよ。
これは多分ネットで購入がお得。


自炊するなら、キッチンに作業台をプラス。


 


高さとステンレス天板がポイントです。
よくある3段ワゴンは、天板付きのものもあって一見使えそうですが。
作業台、調理台としてはちと低い。

電気ケトルは、本当に必要な人だけ買いましょう。

そして電気ケトルですが、これはホントにどうでもいい。
IHクッキングヒーターが付いてるなら、普通のケトルでいいでしょ。
コーヒー一杯分くらいのお湯、あっという間に沸きますって。
小さな部屋で、電気ケトルのためにコンセントを1つ埋めてしまうのもどうかと思います。
どこの量販店でも、新生活の必需品のように扱われているのが不思議でたまらない。

電子レンジは容量に注意。入れたいものが入らないと意味がない!

電子レンジは、あった方がいいと思います。
電子レンジさえあれば、料理が出来なくても、調理済みの温かいものが食べられます。
だからこそ。
だからこそです。
容量の小さいレンジはやめてあげて!


新生活セットに含まれる電子レンジ、よく見て下さいね。
お皿が回転してる、アレではないですか?
料理しない人に、ターンテーブルは不便ですよ。
お安いですけどね。
ターンテーブルは、基本的に、器に入ったおかずを温める用に設計されている気がします。
ターンテーブルでなかったとしても、庫内が狭く、コンビニやスーパーのお弁当が収まらないものだと非常に残念。無念。


日々の食事が電子レンジ頼みになりそうな人には、フラットテーブルで、容量20リットル以上がおすすめです。
20リットルあれば、30cm幅のお弁当がギリ入るはず。
必ず庫内のサイズを確認して下さいね。

冷蔵庫は必ずレビューをチェック!音はともかく、霜が出来ると最悪です…

飲食物の保存に欠かせない冷蔵庫。
生活に必須のアイテムですが、値段だけで決めちゃうと危険です。
冷蔵庫のトラブル、結構めんどくさいです。


・音がうるさい
・水が漏れる
・冷えない
・側面が熱くなる
・霜が出来る

ざっと挙げてみました。
嫌でしょう?
特に、霜!


わたしも昔、ひどい目にあったことがあります。
アパートに備え付けの、小さな冷蔵庫。
ワンドアで、上部にささやかな冷凍ゾーンがあるタイプでした。
霜は、一体どこからやってくるのでしょうか?
庫内の天井にうっすらと付き始めたと思ったら、怪物のようにどんどん大きくなるのです。
そして、アイスバーひとつ入らなくなる。


霜が冷凍庫を圧迫するたび、わたしはコンセントを抜いて半日放置していました。
大きな氷の塊となった霜を、自然解凍するためです。
壊れているわけではないので、管理会社に交換を申し出るわけにもいかず。
超ストレスでした。


知人男性の冷蔵庫は、もう少し立派で2ドアタイプでしたが、これも常に冷凍庫を霜に侵されていました。
あるはずのスペースを霜に奪われ、冷凍食品を買い溜めしたくても出来ません。
結局買い替えとなりました。


どんなにお買い得でも、即買いは危険。
型番を控えて、楽天市場やAmazon、価格ドットコムで必ずレビューをチェックして下さい。
低評価に目を通して下さい。
「霜がつく」「音がうるさい」などが通常運転の冷蔵庫は、本当に存在するのです。


冷蔵庫や洗濯機などの大型家電の購入は、量販店がおすすめですよ。
開梱・設置はお願いしましょう。
初期不良や不具合があった時にも、ネットショップよりも量販店の方が相談しやすいです。
購入したお店の人が来てくれるというのが、安心出来ますね。

洗濯機は設置場所の確認を。防水パンのサイズに注意!

コンパクトな1Kの部屋にありがちなのが、防水パンが小さい。
小さくて、洗濯機が置けない。はみ出す。
さあ、どうする?
配達の人も助けてくれませんよ。


これもわたし、経験ありです。
霜製造冷蔵庫と同じ部屋です。
まさかの事態に焦りましたが、そこらにあったダンボールで足場を作って対処したような記憶。
多少の傾きと不安定は気にしなーい。
めっちゃ雑。


あの時のわたし。
どうすればよかったのでしょうか。
調べてみると、使えそうなものが見つかりました。


 


既設の防水パンに、洗濯機用の置き台を追加するというアイデア。
設置場所が拡張されます。
この台、なんとそれぞれの脚の高さを調節出来るらしいのです。
防水パンと床の段差問題も解決!
素晴らしい!

洗濯機は必要?コインランドリーもあり?

歩いて行ける距離にコインランドリーがあると、ラッキーですね。
うちなんか3つもあります。
主に乾燥機の利用ですが、大変助かっております。
洗濯物が乾きにくい季節とか、突発的な洗濯が生じた時に有難みを感じます。


コインランドリーが近いからと、洗濯機を持っていない時期もありました。
百均のショッピングバッグに洗濯物を詰めて、よく通ったものです。
お金がもったいないので、黒いものも白いものも一緒くた。
繰り返すうちに、仕事用の白いブラウスが何だか薄汚れたような色になりました。


その後、例の防水パンに合わない洗濯機を購入することになるのですが。
つくづく感じ入りました。
うちに洗濯機があるって、幸せ〜。


だって、外に出掛けなくていいんですから。
少量の洗濯物も、好きな時に回してぱぱっと干せちゃう。
洗剤や柔軟剤だって、自分で選んだものを使えます。
当たり前のようにコインランドリーに通っていた、あの頃のわたし。
よくやってたな!


結論としましては。
コインランドリーが近所にあれば、洗濯機がなくても何とかなる。
洗濯機がなければないで、それが当たり前の生活になる。です。


ただし、何らかの事情で外に出るのが億劫になってしまった時は大変です。
急に塞ぎ込んでしまうことは、誰にでもありますからね。
また、潔癖症が出てしまった時も、不特定多数の人が利用するコインランドリーは苦痛。
こうなると、タオルも下着も洗濯されずに溜まっていきますよ。


「フットワークが軽く、毎日のルーティンもサクサクこなします」
「細かいことは気になりません」
「ちょっとくらい洗濯をサボっても、パンツもタオルも山盛りあるから無問題」
「小銭ならいつもポケットから溢れています」
コインランドリー生活に向いているのって、こういう人ではないかしら。

コインランドリーと洗濯機、どちらが経済的?

コインランドリーで洗濯だけする場合、1回400円が相場です。
毎週コインランドリーで洗濯をするとして、1ヶ月で1,600円。
1年間で19,200円


コインランドリーに2年通うと、38,400円
新生活セットの洗濯機の値段と同じくらいです。
メーカーはアイリスオーヤマ、ハイセンス、MAXZENなど。
4年通うと76,800円。
パナソニックや日立の6kg~7kgの洗濯機が買えます。


損か得かは、今後どのレベルの洗濯機を購入するつもりなのかによりますね。

吸引力のない掃除機は、ただのガラクタです。お金の無駄!

吸引力、必ずチェックして下さいね。
これもわたし失敗したことあるんですけど、1万そこらで購入出来る掃除機は、掃除機としての役目を果たしませんよ。
掃除機のくせに吸わないなんて。
クイックルワイパーの方が100倍マシ。


わたしは2回失敗しました。
1回目は、サンヨーのコードレスクリーナー。2010年当時で7,980円(税込)でした。
これがもう、全然ダメで。
目に見えるゴミは手で拾った方が早いし、見えないホコリは拭いた方が早い。
最もストレスだったのは、スイッチを「切」にすると、吸い込み切れなかったゴミがボロボロと落ちてくるところです。


2回目は、東芝のサイクロン式スティッククリーナー。
2016年当時で14,904円(税込)
サンヨーのポンコツを6年も使っていたことに驚きですが、思い切って買い換えたこちらも大して変わりなかったです。
吸引力、弱い弱い。
見た目がまあまあ立派だったし、東芝なので期待してたのに。


ここでようやく理解しました。
有名メーカーでも、安い掃除機は使えない。
まさに安物買いの銭失い。


5年後。
日立のサイクロン式スティッククリーナーを29,250円(税込)で購入。
やっと、掃除機らしい掃除機にめぐり逢えました。


スイッチを入れると即座に感じる、確かな手応え。
隅に溜まったホコリも、シュッと吸い込んでくれます。
もう吸い込む音が、違うよね。
「こんなに大量に落ちてたのか!」と驚かされたのは、猫の抜け毛。
わたしの視力ではもう見えないのですが、あっという間にダストボックスがフワフワの毛でいっぱいになりました。
嘘でしょー。


これだよ。求めていた吸引力は。
カーペットに埋まったほぼ粉状の何かまで、吸って吸って吸いまくってくれました。
あー!気持ちいいー!


この差。
それまでのポンコツ掃除機では、まったくお掃除出来ていなかったということですよね。


ちなみに今は、パナソニックのスティッククリーナーを使っています。
特許技術「からまないブラシ」に期待して、2023年に購入。
41,600円(税込・送料込)でした。
日立もよかったのですが、猫の毛がノズルに絡んでお手入れが大変だったのです。
最後は固まって動かなくなりました。
パナソニックのおかげで無事解決!


テレビなんて、映りゃいい。
画質なんて抽象的なものは、興味がないならそれでいい。
しかし掃除機は「吸う」がすべてです。
吸うか吸わないか。
それはお値段次第。
本当に必要な家電なら、ちょっと頑張ってほしいのです。
わたしの体感としては、3万円は出した方がよいかなと思います。

最後に

わたしは心から願います。
お金を無駄にしないためにも、新生活を始める本人に寄り添ったアイテムを選んであげてほしい。
また、せっかく大枚はたくのですから、気に入って長く使ってくれるものを選んでほしい。


家電なんか、電源が入ればOK。
などと決してあなどることなかれ。
適切に使えなければ、まったく意味がありません。
ハイスペック家電を買う必要はありませんが、ちゃんと目的を果たせるものを。
「失敗した」と思わせる家電は、小さなものであってもかなりの胸糞ですよ。

 

おすすめ関連記事

ashitatenkininaare.com