喋りすぎる猫

【ミドル編】

【ハンドメイドピアス】タイムラインで輝け!メルカリで売れるスマホ写真の撮り方。しかも低予算で。

ハンドメイド作品というのは、基本的にオリジナルアイテムです。
よく似たデザインのものが多数あったとしても、似ているだけで別のものです。
ですから、有名メーカーから市販されているもののように、商品名と状態さえ分かれば売れるというものではありません。


メルカリのタイムラインでは、常に膨大な数の出品アイテムが更新され続けています。
この中から選んでもらうとなると、相当のアピールが必要であることが分かりますよね。
カテゴリーを絞って検索しているにしても、なんとなーく眺めているだけにしても。
詳細を開くきっかけとなるのはやはり商品の画像です。


購入を検討するに値する品物であるか否か。
オンラインでは品物の一つ一つを手に取って確かめることは出来ません。
ファーストインプレッションがすべて。
タイムラインに何回表示されようと、詳細が開かれなければ購入には繋がりません。
画像の出来栄え次第で、売り上げは確実に変わってくるのです。
サムネイルで「お!」と思わせなければ、勝ち進めない。


民度が低いと言われ続けてきたメルカリですが、最近はminneやcreemaに見られるようなキレイな写真が増えてきました。
minneやcreemaの作家さん達が、メルカリにも出品を始めているというのもあるでしょう。
何にせよ、同じカテゴリーの出品者としては、全体の水準が上がるのは素直に嬉しいです。


500円前後の低価格帯のものでも、かなり画像のレベルが高い。
「え、これ500円でいいの!?」と驚くような仕上がりの画像もあったりして、つい開いてじっくりと見てしまいます。
よーく見ると、パーツの一つ一つはきっちり安っぽいんですけど。
とりあえず詳細を開かせる力は大したものです。
あえてプチプラアクセを探しているなら、選ぶのも楽しそうですね。


ここでは、メルカリのタイムラインでハンドメイドアクセサリーが映える写真の撮り方を提案します。
立派な撮影キットなどは使わず、低予算でそれらしく見せる工夫をご紹介。
ちょっとした小技で、出品画像は見違えますよ。
目指せ「高見え」!

 

 

白背景は文房具店で探してみる

 

「キレイ」と思わせる画像の多くは、白背景。
明るく見えますし、作品が際立ちます。
この白背景、大抵は紙か布ですよね。
手っ取り早いのは紙ですが。
これ、そこらへんのコピー用紙や百均の画用紙で済ませていませんか?
中途半端な光沢や、寒々しい色味がイマイチ使いにくいはずです。

 

高価な撮影シートを買う必要はありません。
文房具店で扱っている、ちょっと高級な画用紙がおすすめです。
高級といっても紙ですから。1枚何十円です。
ご安心を。


わたしのお気に入りは、ミタント紙と呼ばれるもの。
パステル画に用いられるものらしく、紙目が程よく粗く、均一に揃っているのが特徴です。
ツルツルのコピー用紙に比べて、反射もかなり少ないです。


カラーも豊富。
わたしの好みで何色か選んでみましたよ。
ホワイトの他にも、ドーンピンク、アジュア、リリー、パールグレー、スチールグレー、フランネルグレー。
色名もオシャレですこと。

その他、文房具店には何だか高級感漂う質感の紙がたくさんあります。
どれも1枚ずつ買えるので、作品に合いそうなものを探してみましょう。

 

セリア・キャンドゥ・ダイソーで使えるもの


基本の白背景は決まりました。
でもそれだけじゃつまらない。
画像は多い方がよいので、色んなパターンのものを撮りたいですね。


白背景以外で人気があるのは、大理石(風)とかナチュラルウッド(風)などでしょう。
わたしはタイルも好きです。
こういうのは、とりあえず百均へGO!


インテリアのコーナーに、リメイク用のマスキングテープが売ってます。
木目や大理石の模様が入ってるのがあり、幅も広く使いやすいです。
これを、扱いやすい大きさにカットされている合板に隙間なく貼り付けます。
この合板もセリアで買いました。


木目調テープにトレーを置いて、さりげなくドライフラワーなんかも飾ってみる。
色が褪せているドライフラワーは、作品の邪魔をせずに華やかさが出せるのがいいですね。

百均では見つけられませんでしたが、スーパーやホームセンターの生花コーナーに安価で売っています。
このお花は200円。


トレーはダイソーにあったものです。
陶器の可愛らしい豆皿や、デザートプレートが用意出来るともっと素敵。
反射の少ない焼き物が撮りやすいのでおすすめです。


壁紙や、立体的な凹凸のあるタイルシートも使えます。
わたしは百均ではないですが、楽天市場でタイル風の壁紙を50cmだけ買って使っていたことがあります。
雰囲気あってなかなかよいですよ。
これらももちろん板に貼っちゃいます。
この板は、置いて使う・立てて使うの2way仕様でございます。

 

ピアススタンドの代わりになるもの


撮影用のピアススタンドは1つあると大変重宝します。
作品に高級感が出ますし、写真の収まりもよい。
実物のイメージもより伝わりやすいですね。


運がよければ、百均でアイアン素材のお洒落なアクセサリースタンドが見つかるでしょう。
わたしもいくつかゲット出来ました。
今は主に楽天市場のショップで購入したものを使っていますが、ロングピアスの撮影にはダイソーの背の高いスタンドが活躍します。


ダイソーやセリアで都合よくアクセサリースタンドが見つからなかった場合。
やはりここはグラスでしょうね。
メルカリでもミンネでもよく見かけるやつ。


ピアスを引っ掛けることを考慮すると、飲み口が外に向いているカクテルグラスが最適であると思われます。
ステム(棒の部分)が細くて華奢な方がエレガンスに見えそうですが、そこは百均。
少々武骨であっても妥協です。
ピントを合わせて接写出来ると、作品が際立って見やすいですね。
背景は、ダイソーの壁紙(リメイクシート)ですよ。


別のアイデアとしては、ピアスの台紙を使う。
台紙はネットでまとめて買えばお安いです。
自立するタイプがいいですね。
これはピアスをセットしたまま折りたためるので、発送にも使えます。


 


その他、作品の雰囲気にもよりますが、百均のワイヤーネットも使えます。
こちらはカラーバリエーションのあるものをまとめて、一覧出来るページが作れますね。
風鈴や水風船をモチーフにしたピアスなど、可愛く撮れそうです。

 

自然光で撮ってみよう


色々用意が出来ましたら、いよいよ撮影です!
撮影ボックスを使うと細かく調光が出来たりして、それなりにプロっぽいキレイな写真がとれます。
ただ個人的には、あの無機質な感じがあまり好きではありません。
わたしがアクセサリーの素材として主に使っているのは、天然石。
やはり自然光が相性いいかなと思ったりしてます。


この記事のテーマには「低予算」も含まれますので、自然光での撮影は是非お試し頂きたい。
デジカメはなくても可。
スマホカメラで十分です。


自然光といっても、直射日光は強すぎ。
南向きの部屋でたっぷりの日差しというのは、繊細なアクセサリーの撮影には不向きです。
色温度が高くなり、実物よりもやたら色鮮やかに撮れてしまいます。
実物とのギャップが激しいと「写真サギ」と言われかねません。


わたしが最適な採光を求めて狭い家の中を転々としました結果。
午前中の北向きの部屋、窓は磨りガラスというのがベストでした。
直接日が差さず、ふわりと明るい。
自然光のみで撮りますから、部屋の照明はもちろんオフで。


ここでご用意頂きたいのが、卓上ミラーです。
被写体に光を反射させるレフ板の代わりです。
自然光のみだと、光は一方向からしか当たりません。
偏った陰影が出来てしまいます。
このミラーで乱反射を起こすことによって、それを防ぎます。
また、曇りの日でも光マシマシでちゃんと明るく撮れますよ。
角度調節、固定が出来るものを探して下さいね。
わたしはキャンドゥのものを愛用しております。

 

着画


実際に耳に着けた時のサイズ感も、出来たら伝えたいですね。
一点物でなければ、自分の耳に着けて自撮りしてみるのもアリでしょう。
この時大切なのは、清潔感!
そして、美人の雰囲気!
モデルですからね。


美人の雰囲気は、雰囲気だけでOKです。
作品に似合うように髪をセットして、服もちゃんと選ぶ。
顔面を写すわけではないにしても、お化粧はした方が雰囲気美人度は上がります。
気持ちの問題ですね。


更に、美人に撮れるカメラアプリを使います。
いわゆる盛れるやつです。
「Beauty Plus-可愛い自撮りカメラ、写真加工フィルター」とか。
わたしは着画は撮りませんが、このアプリのおかげで「大丈夫、まだまだいけるわ」という幻想を抱き続けることが出来ています。
加齢に負けそうな方、密かに自撮りする時におすすめですよ。笑


こちらは着画作成キットを使いました。


 

画像は加工しすぎない


たくさん写真が撮れましたら、次は画像を仕上げていきましょう!
メルカリの出品フォーマットに合わせて、正方形の画像を作っていきます。
画像を正方形にトリミング、または複数の画像をコラージュして正方形にします。


画像編集アプリは自分の好みに合ったものを探してね。
わたしが使っているのは、AdobeのLightroom(無料版)とPixlr(有料版)
Pixlrを有料版にしたのは、機能面のことではなく広告がウザイから。


Lightroomでトリミング、露光量やコントラストの調整をしてから、Pixlrで修正や加工を行うのがいつもの流れです。
個人的な好みですが、Lightroomだけで仕上げるとなんだか可愛くない。
Pixlrで「明度」を上げて、可愛くない原因であると思われるリアルなコントラストをやわらげます。
その上で更にPixlrのコントラストを上げると、わたしの好きな感じになりまーす。
ほんとに僅かな違いなのですが、わたしなりのこだわりなのです。


周りをぼかしたり文字を入れたりの加工も、Pixlrで行います。
可愛いフォントがたくさんありますよ( ˊᵕˋ* )♩
フィルター加工はNG
完全に雰囲気変わっちゃいますからね。
修正は、作品や背景に付着した小さなホコリをなかったことにする程度に。
やりすぎは禁物です!

 

 

最後に


わたしは主に天然石を素材に使った、シンプルデザインのピアスを出品しています。
天然石にワイヤーを通して、めがね止め。それをピアス金具に付けただけのものが人気です。
ぶっちゃけ、ひとつ作るのに10分もかかりません。
ガンガン量産出来ます。


しかし天然石というのは、同じロットのものであっても一粒ずつ違うのです。
同じ画像を使い回す作家さんもいらっしゃいますが、「それってどーなの?いいの?」って思っちゃう。
同じ石を使った同じデザインのピアスであっても、一点物として扱うべき。というのがわたしの考えです。


ですから、作る手間よりも写真を撮る手間の方がはるかに大きくなってしまいます。
めがね止めは嵐の夜でも出来ますが、撮影は晴れた午前中にしか出来ません。
ベストなタイミングを待って、コツコツやるしかないのです。
天然石派の人、頑張って。


工夫を凝らして、作品の魅力が十分に伝わる素敵な画像を用意して下さい。
自分の出品ページを見た時に、「ああ、やっぱりキレイだな」「可愛いな」と思える画像。
きっと、タイムラインを見てる誰かさんの目にも止まるはずですよ。

 

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