喋りすぎる猫

【ミドル編】

ドコモの「いつでもカエドキプログラム」ってどうなのよ。得するのはどんな人?

息子が「スマホ買い換えようかなー」と相談してきました。LINEで。
とっくに成人した息子です。
月々のスマホ代も、20歳まではわたしが負担していましたが、今は自分で払ってる。
よって、「好きにすればよかろう」というのがわたしの意見ですが。まあ、たまのコミュニケーションですからね。


息子が検討中のモデルは、iPhone15
やっぱりねー。
だと思ってた。


iPhone  15  Pro の容量128GBだそうです。
ふーん。お値段は?
192,060円だと!?
かあさんのXperiaは、6万ちょいでしたけど!?


一括で支払うのはキツいので、分割払いにするとのこと。
料金プランをahamoにしているため、docomoショップの店頭ではなくオンラインでの購入になります。 
息子はこのdocomoのオンラインショップが苦手らしいのです。
うん。わかるよ。
読解力いるよね。
でもそういう人は、店頭でも店員さんの思う壺よ。


今回も、機種を選んで「予約・購入」「分割払い」と進んでいくと、「いつでもカエドキプログラム」とやらを猛烈にプッシュされるというのです。
スクショを送ってきて、「これでいい?」と訊いてくる息子。
完全に惑わされています。


息子よ。お願いだから、自分の頭でしっかり考えてくれ。
しかし暇だったわたしは、つい付き合ってしまう。
「いつでもカエドキプログラム」について、調べてみましたよ。

 


息子の選んだ機種 iPhone 15 Pro(128GB)を例にしてみましょう。
機種代金は192,060円。
これを24回払いで購入するとします。
通常の24回払いだと、月々の支払い額はおよそ8,000円。


「いつでもカエドキプログラム」に乗っかると、1~23回目の支払い額が4,218円と随分お安くなります。
4,218円 × 23ヶ月 = 97,020円 (初回のみ4,224円)
iPhone 15 Pro(128GB)の代金は 192,060円ですから、残りは 95,040円です。
ほぼ半分残ってますね。
どーすんの?


心配ご無用。
23ヶ月目でiPhone 15 Pro(128GB)を返却すれば、残りの95,040円はチャラにしてやるよ!というのです。
また、2~22ヶ月で返却すれば、以降の毎月の支払い額からも300円ずつ割り引きしてやるよ!とも。(※返却しても、レンタルではなく一旦購入しちゃってるので、23回目まで支払いは続きますよ!)
iPhoneの新モデルが、半額くらいで買えちゃう体(てい)です。
一瞬、すっごいお得な気がしますよね。


「いつでもカエドキプログラム」の正体は、残価設定ローンです。
車のローンでもありますよね。
残クレとか。
メーカーが○年後に買い取るという約束の上、買取補償金額を決め、その金額を差し引いた残りを分割で支払うという仕組み。
iPhone 15 Pro(128GB)の買取補償金額は、23ヶ月で95,040円なのでしょう。


でも、もし23ヶ月目で返却しなかったらどうなるのか?
ローンの残り(95,040円)が更に24分割されて、48回払いになるそうです。
そしてセカンドチャンス。
24~47回目までに返却すれば、残りの支払いの必要はなし。
なるほど。買取補償金額が毎月4,000円くらいずつ減額されていくわけですね。
しかし返却返却って。何だか借りてるみたいで、わたしは嫌かも。


2年ごとにスマホを買い換えないと気が済まない人、新機種が出たらすぐ欲しくなる人にとっては、実際お得です。
でもそうでない人にとっては、不要のプランだと思います。
だって、例えば10万円のスマホを半額の5万円で買えたとして、壊れてもないのに23ヶ月でまた買い換えるんですよ?
わたしならめんどくさい。
10万円のスマホを4年使えばよい。

 

で、息子はと言いますと。
わたしと同じ。
「あんた、絶対2年で買い替えないでしょ」
「買い替えない」
結局、月々の負担を軽くすべく最長の36回払いで購入することにしたそうです。無難。


あ、ひらめいた!
「いつでもカエドキプログラム」で最後まで返却しなければ、48回払いが可能ってことよね。
47ヶ月を過ぎるともう買い取ってもらえなくなるから、返却もしなくていいですし。
月々の支払いを少しでも減らしたい人。いいかもよ。