喋りすぎる猫

【ミドル編】

読書の秋、満喫中。ブログ書いてる暇なんかないわー。

長らく忘れていた、本を読むという習慣を取り戻しつつあります。
読むようになると、欲しくなるもの。
今年新しく買い足した本、電子書籍も合わせると27冊!
5冊と、1セットです。


今読んでいるのは、佐野洋子さんの「役に立たない日々」
今から20年ほど前に書かれたエッセイで、佐野洋子さんは当時60代半ばから後半。
「りっつんブログ」で紹介されていて、つい楽天ブックスのバナーをクリックしてしまいました。
電子書籍で読むつもりでしたが、もったいない本舗(楽天市場店)で状態の良さそうなものを328円で購入。
送料込みですよ。
帯付きの、新品みたいな本が届きました。


わたしは、古本に手を出すのは、著者がもうとっくに亡くなっている時。
あるいは、廃刊になっていて、古本しか手に入らない時。と決めています。


以前、林真理子さんが連載エッセイの中で、「古本屋で買われても印税入らないから嬉しくない」みたいなことをおっしゃってて。ハッとしたのです。
そりゃそうよね。
好きな作家さんには、ちゃんと感謝を伝えたい。
それ以来、書店か、楽天koboのブックストアで買うようになりました。


それ以前の、昔むかし。
スマホなんかなかった時代。
半身浴するにもバスルームに文庫本を持ち込んでいましたので、傷んでも惜しくない1冊100円の古本を何十冊も集めたものです。
エッセイ本が好きで、林真理子さんをはじめ、田辺聖子さん、森瑤子さん、銀色夏生さん、村上龍さん、江國香織さん、などなど。
近所のブックオフで買い漁りました。


わたしはかつて、本さえあれば1人でもまったく平気な女でした。
お酒を飲みながら、何度も読み返した「今夜も思い出し笑い」のページをまためくる…
活字が、お酒のあてになるのです。
本好きにしか分からない、至福のひとときですね。


小説も読みますよ。
小説もやっぱり、林真理子さんの書かれるものが秀逸だと思う。
最近、楽天koboで「小説8050」を読みました。
休日の夕方から何となく読み始めて、6時間かぶりつき。
だって、面白くて。
キリのいいとこなんてないんだもの。
ご飯も食べずに読み切っちゃいました。


小説に関しては、なかなか新しい作家さんを開拓出来ないタイプで。
この10年では、森見登美彦さん。その前は花村萬月さん。
「夜は短し歩けよ乙女」は、アニメも素晴らしかったですよね。
新○誠とかジブリじゃなくてホントによかった。
ジブリは好きなんですけど、森見登美彦さんの世界をジブリカラーに染められるのはイヤ。
アニメ化といえば、「ペンギン・ハイウェイ」は悪いけど観る気しない。
YouYouTubeでチラ見しましたけど、森見登美彦ファンは納得してるんだろうか。


それにしても、20冊以上も増えてしまったわたしの本棚。
いえ、本棚には収まっておりません。
クローゼット兼物置部屋に積んであります。
そのうちなんとかしなければ。


27冊のうち、22冊は幼い頃に持っていた「世界名作全集」を買い直したもの。
マゼンダカラーのカバーがシンプルで美しく、活版印刷と思しき硬質な活字がこれまた美しい。
こちらはもう廃刊になって久しく、古本でもなかなか見つかりません。
そこにつけこみ、巷ではどうやら高値で売りに出されている模様。
今回わたしに譲って下さった方は、良心的な価格設定でしたが、ヤフオクで1冊8,000円で取り引きされてるものもありました。恐ろしや。


通勤用のリュックに、ハードカバーの本を入れていると重い。
重いけど、佐野洋子さんの「役に立たない日々」が、今日のところはどのネットコンテンツよりも魅力的なのだから仕方ない。
せっせと運んで、隙あらば開く。


読みながら「コレ、何だろう」とか、「○○さんって誰。どんなお顔されてるのかしら」とか、ありますよね。エッセイだと特に。
20年前だと、分からないものは分からないまま、のことが多かった。
辞書を引くこともありましたが、よっぽどの時です。
今ならスマホで、ササッと検索。
Wikipediaや関連記事、画像や動画で確認することが出来ます。
大体のことはその場で解決。
便利になりました。


本とスマホを交互に見ているわたし。
傍からは「どっちかにしなさいよ!」とイライラされているかもしれませんね。
本人は読書に没頭しておりますので。悪しからずご了承くださいませ。