YouTubeの怪談朗読チャンネルが大好き。
最近は、奇妙な物語朗読ch豚ゴリラさんを集中して聴いています。
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人怖系、後味の悪い話が多め。
大好物でございます。
この豚ゴリラさん、ごく普通の人がごく普通にコピペ読み上げてる感が実に素晴らしい。
「○○なのです」「○○するのです」と言う時の、ちょっぴりたどたどしい感じが癖になるんですよね。
「なのです」がいくつか続く時など、なんだかわかんないけど萌え萌え〜な気分に。笑
当たり前だけど、すべての話を「創作」として聴いています。
怪談朗読チャンネルで読まれているものの多くは、某掲示板のオカルト板や、その手のサイトに投稿されたもの。
匿名で語られる「怖い話」は、その稚拙さや嘘臭さ、完成度の低さにより、かえって不気味さを生み出すことがあります。
そこが面白かったりするのですよ。
わたしは、俗に言うオカルト好きではありません。
「怖い話」を好むくせに、心霊現象と呼ばれるものはほぼ信じていないのです。
不可思議な現象=心霊確定で語られるお話は「ヘタだな」と思ってしまいます。
そういうのは、こちらの想像にまかせなさいよ。
霊感少女が登場するのも、大抵つまらん。
「M子はいわゆる霊感持ちで……」とか。
途端にシラケてしまいます。
わたしが求めているのは、そういうのではない。
たまーに、いますよね。リアル社会にも。
「わたし霊感があります」とか言っちゃう人。
大概かまってちゃんでしょ。
もしくは中二病を患っておられる。
お早い回復をお祈り申し上げます。
以前仕事で知り合った、いい年齢の女性。
わたしその人のこと超苦手だったんですけどね。
こう仰るわけですよ。
「わたし、霊感があるから。相手の考えてることが分かるの。わたしに対して悪意持ってたり、嘘ついてたりすると、大体分かるの」
いやいやいや。最後まで気づいてくれませんでしたよね。
わたしの気持ち。
いつもベタベタ付きまとってくれましたが、嫌で嫌でたまらなかったです。
わたし、陰であなたの悪口めっちゃ言ってましたよ。
そりゃもうボロクソに。
半年くらいで離れることが出来て、心底ほっとしたものです。
これはこれで、「怖い話」ですね。
幽霊が見えるって、実は統合失調症の疑いがあるらしいですよ。
ネットでこの説を読んだ時、なるほど!と腑に落ちました。
確かにそうですよね。
幻覚・幻聴・妄想といった症状も、「霊感」と言い切ってしまえば病気が特殊能力になるというからくり。
かように完全否定派のわたしですが。
それでも50年近く生きていると、ぼちぼちオカルトチックな出来事は起こるものですよ。
以下、実話。
わたしの記憶中枢に刻み込まれている内容そのまま、という意味での実話です。
公衆トイレの怪
その日のわたしは、職場仲間と終電ギリギリまで飲んでまして。
めっちゃご機嫌でした。
皆でケラケラ笑いながら地下道を走って、なんとか駅に到着。
しかし乗車前に「トイレ!!」となり、急いで地下にある駅のトイレに駆け込みました。
そこで、見ちゃった。
空いている個室目掛けて飛び込もうとしたところ、何か白いふわふわしたものが、おっそろしい速さでわたしを追い越してそこに入って行ったのです。
ビューン!!って。
人の形とかはしていません。
人の身長くらいの高さに浮いている、雲みたいな感じであったと記憶しています。
一瞬怯みましたが、とにかくトイレ。
他の個室がすべて使用中だったので、わたしは迷わずそいつのあとに続きました。
隅々まで確認しましたが、個室の中には何もいませんでした。
酔っ払いの思考なので、「怖い」というより「面白いもの見ちゃったぞ」です。
何だったんだろう。
意地悪のつもりかな?
「オバケが入った!」って怖がらせて、トイレ行かせない、みたいな?
1Kの怪
1Kのマンションで一人暮らしをしていた頃。
夜は飲み屋でバイト、昼間は工場にスポット派遣という生活を送っていました。
頑張っているように見えますが、どちらも「気が向いたら行く」くらいのいい加減なものです。
住んでいたその部屋も、仮住まいという考えであったため、ベッドなどは置かずフローリングに布団を敷いて寝ていました。
色々あって、人生で最も自堕落な時期だったと思います。
その日の朝は、工場に出勤予定でした。
しかし前の晩に飲みすぎており、アラームで目を覚ましたものの、とても仕事が出来るような状態ではありませんでした。
派遣会社に連絡し、留守電に向かって体調不良で出勤出来ない旨を伝えました。
毎度慣れたもんです。
ケータイを枕元に投げ、二度寝をキメようとしたその瞬間。
耳のすぐ側で、ぜんぜん知らんオッサンの声で怒鳴られました。
「ええ加減にせええ!!」
そしてふくらはぎのあたりを乱暴につかまれ、寝ていた布団から引きずり出されたのです。
オッサンこえー!!
わたしはびっくりして起きましたが、
「うるせえ!ほっとけよ!」
と言い返して布団に戻り、そのままぐっすりと眠りました。
そのあとは、特に何もありません。
あの時のオッサン、ごめんなさい。
わたしを叱ってくれるなんて、オッサンだけだったのに。
今はちゃんとやってるからね。
安心してね。
あるあるパターン通りの怪
まだ実家で暮らしていた頃の話。
夜、自室で眠るのが怖い…という時期がありました。
何があったのかというとですね。
寝入る直前の、意識がふわーととろけていくあの時間。
耳がつーんと詰まったようになり、身体が動かなくなります。
金縛りです。
そして耳元でザワザワと声がするのです。
人が大勢集まって、口々に大声で何か喋っています。
何を言っているのかは分からないけど、誰かを責め立てるような口調に思えました。
一度だけはっきりと聞き取れたことがありましたが、今はもう覚えていません。
男性の声でした。
何かゾッとするようなことを言われたような気がします。
こんなことが毎晩のように起こるため、眠るのが恐ろしくなりました。
狭い団地に暮らしていたので、両親もすぐ隣の部屋で休んでいたのですが。
自分の部屋が、日常から切り離された異空間にあるような。
とてつもない不安と恐怖の中にわたしはいたのです。
そんなある晩のこと。
いつものように金縛りとザワザワ声にうなされていると、胸のあたりが圧迫されるのを感じました。
…何か乗ってる!
恐る恐る目を開けてみますと。
人形ケースの中に収められているはずの日本人形が、掛け布団の上からわたしをぐいぐいと押さえつけていました。
うわぁー!と声を上げたつもりでしたが、金縛り中のため不発。
物言わぬ人形の動きは、今思えばわたしを叱るような、戒めるような。
そういうものだったかもしれません。
若気の至りで、色々と不道徳なことをやらかしていた時分ですから。(意味深)
こういうお話のパターン通り、そのあとの記憶はありません。
いつの間にか寝ていて、朝。
人形はちゃんとケースの中におりました。
この人形は、父方の祖母が雛人形の代わりに贈ってくれたものだったと思います。
今は父の部屋で、フランス人形(風ドール)のフローラと仲良く並んでいます。
気になるのは、ガラスケースから出ていること。
おかっぱだった髪が少し伸びて、大人っぽくなっていること。
鈴木紗理奈のテレパシー
これはガチ。
寝ボケても酔っ払ってもいません。
職場の休憩室でテレビを見ていた時のことです。
お昼のバラエティー番組で、鈴木紗理奈がゲストで出ていました。
司会者の男性と紗理奈が、ESPカードを使ってテレパシーの実験をやってみるという。
紗理奈が自分の引いたカードのマークを、司会者の男性に念力で伝えるというもの。
わたしはテレビから少し離れた場所に座っていて、その番組は見るともなしに見ていました。
お昼休憩って、そんなもんですよね。
で、紗理奈が「じゃあいきますよー」とか言って念じ始めました。
次の瞬間。
○だか□だか忘れましたが、紗理奈のテレパシーがビビビビビッと伝わってきたのです。
なぜわたしに!?
何か想像する時に使う、頭の中のモニターってあるじゃないですか。
そこにバシーっと、眩しく発光しながら映ったのですよ。その形が。
はっきり、くっきり。
間違えようのない鮮明さで。
答え合わせの結果、正解でした。
同じ調子で、残りのカードもすべて正解。
もう、気持ちいいくらいズバーっと。ストレートに打ち込まれてくるのです。
すごくすごく不思議な体験でした。
番組は「笑っていいとも」で、タモリさんとのやり取りだったと記憶しているのですが。
もう何年も前のことですので定かではありません。
紗理奈とわたし。
もしかして通じ合えるのか?笑
そう言えば、もっと以前に同番組で、紗理奈が花村萬月の「ぢん・ぢん・ぢん」という本を読んでいると言っていて。
真似して読み始めたことがあります。
それがきっかけで、萬月ワールドにどっぷり〜。
そんなことあったの思い出した。
真実は闇の中。
人間の脳って、おもしろーい。ですね。
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