これ↑2年前に怒りにまかせて書きなぐったもので、メモアプリの中にずっと保存されてました。
酒飲んで愚痴るよりも、嫌味たっぷりの文章にして残してやろうと思った次第。
読み返してみると案外面白かったので、採用しました。
なんかキレてますよね、2年前のわたし。
やーね、こわいわー。
でもわかるよ、その気持ち!
家電量販店の商品の値段は、インストアプロモーションにより実際の値段より高く表示されていることが多いです。
これは値切られることを前提に、というより純粋にお得感を演出するため。
「◯◯と△△をセットで買ったら、□□円安くしてくれた!ありがとう!」
そう言って喜んで頂ければ幸いなのであります。
これがお店とお客さまの正しいあり方。
「でもそれ、結局ぜんぜん安くしてないじゃん」などと言い出す輩が出てきそうですね。
じゃあ逆に聞きますけど、なぜインプロの価格から更に値引きしないといけないんですか?
スーパーやドラッグストアでも、同じこと言ってるんですか?
家電屋に限らず、「ちょっとまけてよー」という声は昔からよく聞かれました。
値引き交渉というのは、商取引が発展した国の文化。
文化には、型があります。
店はそろばんをはじきながら客の出方をうかがい、落としどころを探っていく。
客は「相手も商売だ」と分かった上で、少しだけ無理を言ってみる。
そこからは、気持ち。
長年のお得意さんであるとか、これから良いお付き合いが出来そうとか、なんか知らんけど気に入った!とか、そういうので色をつけていくわけですよ。
だって、人間だもの!!
しかし昨今の家電量販店で行われている「値切り」は、はっきりいって下品。
こちらが嫌悪感を抱いてしまうお客さんというのは、概して自分のことしか考えていません。
「自分が損しなければ、それでいい」
ほとんど犯罪者のようなスピリッツで攻めてきます。
経済や流通のしくみなど、微塵も考えない。
無敵の自己中。
よく言えたもんだな、と呆れてしまったセリフをいくつか並べてみましょう。
「この店の限界の値段出して」
「店長と話するわ、店長出して」
「ネットでは◯◯円で売ってるのに。この店儲けすぎじゃない?」
「他店の安い見積もり持ってきたら、それに値段合わせてくれるんですよね?」
あー、書いてるだけでムカムカしてくる。
ネットやテレビの情報から、己に都合のよい部分だけをねじ曲げて吸収してしまうタイプですよね。
限界の値段ってなんですか?
利益ゼロであなたに品物を譲れと?
自分でメーカーから仕入れて下さい。
店長出せ?
なんで?
あなた誰?
儲けすぎ?
オッサンが一人でやってる転売ショップと一緒にすんな。
店の維持費と人件費、いくらかかるか知ってんの?
人件費出てるから、あんたみたいな客も対応してもらえるんだよ!
他店の見積もりに値段合わせるのが当たり前って、そういう公式ルールでもあるんですか?
もうね、あの人達は、家電屋の店員なんか人だと思ってないんですよ。
自分の欲しい商品が、自分の思う値段で手に入りさえすれば、嫌われようと憎まれようとどうでもいいんです。
常識の範囲内での値引きなんか、定価と変わらんっていう、恐ろしい思考。
ま、こんなのは稀なパターンで、ちゃんと人間らしいマインドを持った方が、まだまだ大半を占めています。
常識の範囲内での値引き交渉があり、最後はお互いに「ありがとう」が言えるお取り引き。
「いくらにしてくれる?」は挨拶ですから、ご遠慮なくどうぞ。
いいお客さんがほとんどなのに。
少数派のインパクトが強すぎて、こうして記憶にこびり付いてるんでしょうね。
少数派が多数派になりませんように。
「値引き交渉マニュアル」を真に受けて、家電屋で下手な駆け引きおっ始めるバカが、これ以上増えませんように。